妊娠初期に起こる腹痛はいつまで続く?便秘や下痢などの原因と対処法

ドクター2021.6.7

妊娠初期に起こる腹痛はいつまで続く?便秘や下痢などの原因と対処法

妊娠初期は、ホルモンバランスの変化によって体にさまざまな症状が現れる時期です。妊娠初期に起こる腹痛は、休むことで落ち着いてくる一時的なものからすぐに病院を受診した方がよい腹痛までさまざまです。また、一度腹痛が起きたらいつまで続くのか気になりますよね。この時期に起こる腹痛の原因や特徴、少しでも楽にするための対処法をご紹介します。(2019年06月18日時点の情報です)


妊娠初期に起こる腹痛の原因

妊娠すると、ホルモンバランスの変化や胎児の成長とともに日々母体も変化していきます。妊娠初期は体の変化が著しく、異常がなくても腹痛が起こることがあります。

この時期に腹痛が起こると不安になってしまうかもしれませんが、一時的な痛みについては心配しすぎなくてもよいでしょう。

ただし、妊娠初期の腹痛の中には、流産や子宮・卵巣の病気が原因となって起こるものもあります。激しい痛みを感じるときや痛みが継続している場合は医師に相談した方がよいでしょう。

子宮が大きくなる


妊娠初期は、胎児の成長とともに子宮に流れる血液量が増え始めます。子宮の筋肉が伸びて子宮を支えるじん帯が引っ張られると、生理痛のような痛みや張りを感じることがあります。

特に体をひねったり、立ち上がったりするときに起こりやすいため、無理のない体勢や動きを心がけましょう。

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私もありました😭いたたたってなる事がしばしば…。
先生に相談したら子宮が大きくなる為に引っ張られて伸びてるから大丈夫って言われました。

ただ、その痛みが動けない程だったり、横になって安静にしてても治らなかったり、出血がある場合はスグに病院に来てねと言われましたよ😊✨

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私もよくズキズキ痛むのですが、前回の検診でお医者さんに聞いたところ
子宮がおっきくなろうとしてズキズキ痛む方もいますよ!
と言われました!
きっと大丈夫だと思いますが、気になるようなら病院で聞いてみても良いかもしれませんね!!

妊娠初期は、少しの腹痛であっても気になってしまうものです。子宮が大きくなることが原因とわかれば少し安心かもしれませんね。

便秘や下痢になる
妊娠すると、妊娠を継続させるために卵胞ホルモンや黄体ホルモンといった女性ホルモンの働きが活発になります。そのため、ホルモンバランスの変化によって胃腸の働きが鈍くなり、便秘や下痢になることがあります。

元々胃腸機能に問題がない人でも、妊娠中は便通が悪くなったり、消化不良で下痢を起こしてしまったり、便秘と下痢を繰り返すことがあるため、食事や十分に水分を摂取することで予防を心がけましょう。

症状の改善がみられない場合は、妊婦健診のときに医師に相談し、必要に応じて便秘薬を処方してもらうとよいかもしれません。

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わたしも元々が便秘症な上,妊娠してから余計に便秘が酷くなりました。。病院で便を柔らかくして出やすくなるお薬貰いました,それでも出難い時はもう少し効き目の高いお薬を飲んでいます.効果ありました.

あとはお水を多めに飲むのと食物繊維だとごぼうなどの根菜類よりわかめなんかの方が良いと看護師さんに教えて貰いました.

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妊娠初期はホルモンバランスの変化とかで下痢や便秘になりやすいらしいです!
私もよく下痢してました(>_<)

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私も7週くらいからずっと便秘と下痢を繰り返してますよーよくある妊娠初期の症状みたいです。私は産婦人科でその旨伝えたところラックビーという整腸剤を貰いました◎

妊娠初期は便秘や下痢になりやすい時期です。

元々便秘になりやすい人は、個人差はあるものの妊娠を機に便秘がひどくなってしまうことがあるようです。便秘は食事や水分摂取で改善できる場合もありますが、腹痛や張りがつらいときは、我慢をせず医師に相談してみるとよいでしょう。

下痢症状に悩む人も、できるだけ水分を取って脱水症状にならないようにすることが大切です。

初期流産が起こる


妊娠初期に起こる腹痛は、初期流産が原因である場合があります。妊娠初期の流産は、軽度の下腹部痛と少量出血を伴う切迫流産から、陣痛に似た激しい腹痛と多量の性器出血を伴う進行流産、腹痛などの症状を伴わない稽留流産(けいりゅうりゅうざん)までさまざまです。

切迫流産は状況によっては妊娠継続が可能ですが、万が一進行流産や稽留流産と診断された場合は、子宮内の内容物を取り除く子宮内容除去術(しきゅうないようじょきょじゅつ)を行います。

子宮、卵巣の病気がある
妊娠前から子宮筋腫や子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう)、子宮内膜症といった子宮や卵巣の疾患がある場合は、妊娠初期の腹痛の原因となることがあります。

病状によっては妊娠の継続に影響が出ることがあるため、妊娠中はどのように対処するべきか担当医に確認するようにしましょう。

妊娠初期に起こる腹痛の痛みの特徴


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私も子宮痛くなりすよ(*^^*)
生理痛のようなぎゅーっと締め付けられるよな痛みと出血なければ大丈夫だと思います。
エコーの時しか安心出来ないですよね〜(^_^;)

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チクチクキリキリズキズキ…そういったお腹の痛みはありました、子宮が大きくなってるからだと先生に言われました。

茶おりもの、出血を伴う腹痛
30分休んでも痛みがまったくおさまらない腹痛
お腹がパンパンに膨らませたボールを入れているかのようにかたくなってる時(お腹の張り)
は病院に連絡し、指示を仰ぎます。

・生理痛のような痛み
・ズキズキとした痛み
・チクチクとした痛み
・下腹部痛が引っ張られるような痛み
・ギューッと締めつけられるような痛み

妊娠初期に起こる腹痛は、人によって感じ方が異なります。妊娠初期は、ホルモンバランスの変化によって腹痛が起こることがあります。妊娠によって子宮が大きくなろうとするときに起こる生理痛のような痛みや、おなかが引っ張られるような感覚は、一時的なものであまり心配ありません。

ただし、中には受精卵が子宮以外のところに着床する異所性妊娠(いしょせいにんしん)や、子宮・卵巣の病気が腹痛を引き起こしていることも。

特に、ギューッと締めつけられるような強い痛みは注意が必要です。痛みが増してきたり続いたりするときや、生理のときよりも多い出血を伴う場合はすぐに医師に連絡するようにしましょう。

妊娠初期の腹痛はいつまで続く?

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妊娠初期の下腹部痛、いつまで続くのかな?不安です。
初期は子宮が大きくなる痛みがあったのは結構覚えてるんですが
こんなにずっとだったかな…
痛くないときもあるけど毎日毎日下腹部痛。

まだ病院行く週数でもないし不安に押しつぶされそうです😭

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私は5週の時は生理痛のような痛みがあって、6週でおさまって、8〜9週にまた軽い生理痛のような重い感じがあります。
検診の際に先生に話しましたが、そんなこともありますよ(^^)というお返事でした(^-^;

妊娠初期の腹痛は、いつまで続くのか不安に感じる人がいるかもしれません。

妊娠初期(妊娠15週頃まで)は、子宮へと流れる血液量が増え、筋肉が伸びたり子宮を支えるじん帯が引っ張られたりすることや便秘になることが理由で腹痛が起こりやすくなります。このような症状が少しずつ改善されるとおなかの痛みも治まってくることがあるでしょう。

痛みを感じたら横になって休み、少し様子を見てもよいですが、毎日のように腹痛が続くときは病院に行くタイミングでなくても病院に連絡した方がよいかもしれません。

妊娠初期の腹痛の対処法


腹痛が起こっているときは、軽度で出血など他の症状がなければ横になり少し休んで様子をみてみましょう。安静にすることで痛みが治まるようであればあまり心配はいりませんが、運動や長時間の労働などは避けた方が安心です。

ただし、今まで感じたことがないような激痛や痛みが治まらず出血を伴う場合は、早急に病院を受診しましょう。

便秘や下痢になったときの腹痛の対処法
・体を冷やさないようにする
・生ものや消化に悪いものを摂取しないようにする
・しっかり水分補給をする
便秘の症状を改善するためには、食物繊維を含んだ食材を摂取することや、十分な睡眠、医師から安静の指示がなければ適度な運動を心がけるなど、無理のない範囲で行うようにするとよいでしょう。

また、下痢の症状が続くと脱水症状を起こすことがあるため、しっかりと水分補給をする必要があります。便秘と下痢を繰り返してしまうような場合は、まず便秘にならないように対策することが大切です。症状が続く場合は、産科ではなく消化器内科を受診しましょう。

薬は飲んでもよい?
妊娠初期の便秘や下痢はホルモンバランスの変化によって起こります。症状が一時的な場合は、薬を服用する必要はありません。

便秘であれば、食生活の見直しや十分な水分補給によって症状が改善されることがあります。朝起きたらコップ1杯の水を飲むことや朝食後にトイレに行く習慣をつけるのもよいでしょう。

ただし、便秘や下痢が続いて症状が改善されない場合は、自己判断で薬を服用することはせずに病院を受診しましょう。

痛みが治まらないときや激痛を感じたときは病院へ


妊娠初期は、まだ見た目の変化はないものの、子宮が少しずつ大きくなることで腹痛が起こることがあります。腹痛が起こるタイミングや頻度には個人差がみられますが、妊娠12週頃までは軽い下腹部痛を感じることもあるでしょう。

子宮のじん帯が伸びることで起こる痛みであれば一時的な症状なためあまり心配はいりません。ただしいつもと違う痛みや、何かおかしいなと感じることがあったら、自己判断せず病院で相談するのが安心です。

著者:shiori24

※この記事は、ママリから許可を得て転載しています。

<出典元一覧>
・まのレディースクリニック「注意が必要な症状」(http://www.yuhookai.jp/MLC09_QA_2.html,2018年11月12日最終閲覧)
・日本産婦人科学会(監)「Baby+お医者さんがつくった妊娠・出産の本」P32.34(リクルートホールディングス,2015年)最終閲覧)
・井上裕美(監)「病気がみえる Vol.10産科」P87(メディックメディア,2015年)最終閲覧)
・日本産科婦人科学会「流産・切迫流産」(http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=4,2018年11月13日最終閲覧)
・鳥取市立病院「2018モーニングレクチャー 産婦人科救急」(http://hospital.tottori.tottori.jp/files/20181005115408.pdf,2018年11月13日最終閲覧)
・多摩市医師会「妊娠中のトラブル相談」(http://www.tama-med.or.jp/news/3013.html,2018年11月12日最終閲覧)
・荻田和秀(監)「らくらくあんしん妊娠・出産」P37(学研プラス,2017年)最終閲覧)
・セイントマザークリニック「出血と下腹部痛」(https://saint-mothers.jp/departments/condition/stomachache.html,2018年11月20日最終閲覧)
・岡本産婦人科「産婦人科Q&A」(http://www.okamoto-obgy.jp/qa.html#20-3,2018年11月14日最終閲覧)
・和田医院「漢方外来」(http://www.wada-cl.com/kanpo.html,2018年11月27日最終閲覧)
・稲田クリニック「よくあるご質問」(http://inadacl.jp/gynecology/gynecology-qa/,2018年11月27日最終閲覧)
・竹内正人(監)「この1冊であんしんはじめての妊娠・出産事典」P130(朝日新聞出版,2016年)最終閲覧)