事故を予防し妊婦と子どもを守る車

お出かけ2020.6.10

事故を予防し妊婦と子どもを守る車

車内では、大人と子どもは完全に平等でなければならない

ボルボは、1959年に、世界で初めて『3点式シートベルト』を標準装備化。特許を取得しましたが、「世界の人々の安全のために」と、その特許を無償で公開しました。以来、このシートベルトは100万人を超える人々の命を救ったとされています。

1964年からは、子どもの安全のためにチャイルドシートのプロトタイプ試験を実施。1967年にチャイルドシートを採用しました。

そして2001年から、妊婦さんの安全かつ快適な運転環境に関する研究を開始。衝突実験では、妊婦や子どものダミー人形も用意するなど、誰にとっても安全な車の開発に取り組んでいます。

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4歳頃までは後ろ向きのチャイルドシートを使うべきである

さまざまな実験結果から、ボルボでは「4歳頃までは後ろ向きのチャイルドシートを使うべきである」と結論づけています。

ほとんどの親が、幼い子どもの首の筋肉は、まだ十分発達していないことを認識しています。しかし、骨の発達(頸椎をつなぐ軟骨部)が未熟だということは、あまり知られていません。

前向きのチャイルドシートだと、車が正面衝突した際に、首に非常に大きな力がかかります。後ろ向きチャイルドシートなら、その力は子どもの背中全体と頭部という広い面積に分散することができるのです。

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路面の状況が悪い時に、車の安全性能が分かる

60年以上もの間、チャイルドセーフティをリードしてきたボルボですが、それは、死亡事故を減らし、完全にゼロにするための絶え間ない実験と検証の歴史でもあります。

たとえば、ボルボの安全への取り組みに、車の横転時に車内の空間と人間を守る機能があります。スウェーデン郊外では、道路は土を盛り上げているため、走行路から外れると横転する危険があるのです。また、ヘラジカなど大型動物との衝突を避けようとして横転することも予想されます。

日本の都市部では、そういった、いざという時の安全性能をなかなか実感できないため、今回、スウェーデンに環境の近い、北海道の雪上にて試験走行を体験しました。

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2020年2月に、V60 Cross Countryにて走行。

・雪上オーバル走行(オーバルorハンドリング)
圧雪した特設コースにて横滑りするボルボをコントロールして走る。

・雪上モーグル走行
雪の登坂やバンク、モーグルなど特設オフロードコースにてボルボの高い走行性能を体感。

・雪上ジムカーナ 
圧雪のパイロン・スラロームや円旋回、フルブレーキなどで安全性能を体感。

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車自身が異常事態をコントロールし回復する

今回の試験走行に参加して、日本でも、豪雨や積雪など悪天候で路面の状況が悪いというシチュエーションは、あり得ると思いました。頻度は少なくても、そういったギリギリの状況で、致命傷を負わないよう、ボルボが設計されていることが、よくわかりました。

ボルボHP『チャイルド・セーフティ』

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