忙しいママ 3 つの「しない」 スキンケアが大切です

ドクター2020.6.10

忙しいママ 3 つの「しない」 スキンケアが大切です

子育てママの スキンケアの基本

ママになって毎日忙しい日々を過ごしていると、自分のスキンケアはついつい後回しという方も多 いでしょう。4歳の男の子と2歳の女の子を育てる私も、皆さんと同じ様に慌ただしい毎日を過ごしています。出産前は美容に時間をかけられたのですが、今はそんな余裕がないというのが現実です。 ただ、そんな中でも心がけていることがあります。それは肌老化を加速してしまう3つの事をしない様にすることです。

もちろん、美容のためにはたくさんやりたいことはありますが、時間がないママには是非、この「しない」3つの事を実践してほしいと思います。まず、1つ目は「日焼けをしない」。肌老化の7割は光老化と呼ばれる紫外線のダメージに よるもの。その為、なるべく紫外線をカットして日焼けをしない様 にすることが肌老化を加速させない一番の方法なのです。

そして2つ目が「乾燥させない」。 肌が乾燥すると皮膚のバリア機能が低下し、少しの刺激でもすぐに 炎症が起こってしまい、その炎症によって肌老化が進んでしまいま す。保湿というと特別なイメージ があるかもしれませんが、洗ったら 化粧水や乳液、時間がなければオー ルインワンの化粧品でもいいので必ず肌を潤わせてあげてください。

3つ目は「摩擦をしない」。肌はティッシュペーパー1枚程度の薄さしかありません。そこにゴシゴシと摩擦をしてしまうと炎症が起こってしまい色素沈着などが起こる可能性があります。なるべく、 顔を洗う時には泡を立てる、アイ メイクやファンデーションを塗る時も優しく塗るというのを心がけてください。忙しい毎日ですが、 肌老化予防のための3つの「しない」を実践することでいつまでも 若々しいお肌を保ちましょう。

その肌荒れ、花粉症が原因かもしれません!

暖かくなると悩まされるのが花粉症。花粉症の時期は肌も荒れてしまうと感じている人も多いと思うのですが、その肌荒れはズバリ花粉が原因かもしれません。この時期に肌が乾燥して皮膚のバリア機能が低下していると、そこに花 粉がつくことによってアレルギー反応を起こしてしまい、肌が痒くなってしまうことがあります。放っておくと炎症から肌荒れや湿疹になってしまうことも。しっかりと対策をしていきましょう。

花粉の時期こそ保湿が大事!
花粉による肌荒れ予防は、しっかりとした保湿から。肌のバリア機能を 正常に保つ様にこの時期は念入りに保湿をしましょう。特に敏感肌のために設計されている化粧品なら、肌荒れの時にも使えて安心です。

この時期のすっぴんは危険!?
すっぴんの方が肌にいいと思っている方もいる様ですが、花粉の時期だけでなく最近はPM2.5などの大気汚染物質も問題になっています。肌にベールをかけてあげる感覚で、軽くメイクをする様に心がけてください。

うっかり日焼けにご用心

肌老化の7割が紫外線による光老化だと書きましたが、実はその中でも一番怖いのが自分では気づかずに日焼けをしてしまっている うっかり日焼け。紫外線には大きく分けて紫外線A波とB波があります。紫外線B波は肌の表面に炎症を起こすので肌が赤くなったり、 じりじりと暑さを感じたりしますが、紫外線A波は皮膚の奥までいき、肌細胞にダメージを起こしたり、コラーゲンやエラスチンなど肌の弾力を司る成分を壊してしまうので、しみ・しわ・たるみの原因になってしまいます。紫外線B波はすぐに肌の変化がわかるのですが、紫外線A波は一年中降り注ぐ量が変わらず、曇りの日や、窓ガラスやカーテンも突き抜けて降り注いできます。窓辺でうたた寝なんてしていたら、うっかり紫外線A波を浴びているということになりかねません。「家の中で過ごすだけだから大丈夫」とか、「買い物だけだし!」なんて思わずに、日焼けのダメージは定期預金の様なもの。 満期になるとシミやシワが出てきてしまいます。そんな風にならないために、日常生活の中でも紫外線対策はしっかり行ってください。

室内でも日焼けする!?
窓が大きくて明るいのは気持ちいいのですが、光老化*を考えると少し心配。UVカット加工のあるレースのカーテンや、透明で見た目はわからないですが紫外線はしっかりカットしてくれる様な窓に貼 るフィルムもあるので、一度検討してみてください。
*日光にさらされ続けた皮膚が、慢性的な紫外線傷害により色素沈着(しみ)やしわを生じる太陽光線による加齢現象

紫外線を浴びてしまったら…
実は紫外線を浴びて、それが皮膚のダメージにつながるまでには8〜12時間程度かかると言われています。外遊びをいっぱいしてしまい、紫外線に晒されてしまったなと感じたら、その日はスキンケアでも美白のアイテムを使っていただくだけでなく、内側からも抗酸化力の高いビタミンCやβカロチンの多い旬の果物や野菜を摂る様に心がけてください。

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この記事を書いた人
  • この記事を書いた人近藤克己 家電ジャーナリスト
  • 友利 新
    医師(内科・皮膚科)、日本内科学会会員、日本糖尿病学会会員、日本皮膚科学会会員、抗加齢学会会員。沖縄県宮古島出身。東京女子医科大学卒業。同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ 転科。 現在、都内のクリニックに勤務の傍ら医師という立場から美容と健康を医療として追求し、美しく生きる為の啓蒙活動を雑誌・TVなどで展開中。新刊「やめる美容」が発売中。インスタグラムや3月に開設した公式YouTubeチャンネルで肌の悩みやスキンケア情報を配信中。