出産準備に備えておきたい家電(お洗濯編)
出産準備グッズ2020.6.19
ドラム式洗濯乾燥機でダニ退治・除菌・外干し対策
布団のダニ・カビ対策編では、赤ちゃんが1日の大半を過ごすお布団のケアについて解説しましたが、その中で、ダニ退治に布団乾燥機と掃除機が有効だと説明しました。実はもう一つ、有効な手段があります。それは、ドラム式洗濯乾燥機。最新のドラムはダニ退治だけでなく、他にもたくさんのメリットがあります。今回は、ドラム洗乾を中心に、お洗濯について見ていきます。
ダニ退治から洗い流しまでが一度にできる
前回の布団乾燥機の解説の中で、ダニ退治は50℃以上の熱で20〜30分の時間を維持することが必要であり、ダニの死がいはアレルゲンなので布団から取り除く必要があることを説明しました。そのため、布団乾燥機で布団に熱を加え、その後に掃除機をかけることが必須なのですが、ドラム式洗濯乾燥機ならばこれが自動で行えます。
ドラム洗乾にはダニ対策コースを搭載したモデルがあります。洗濯槽の中を50℃以上の温度で20分以上加熱した後、水ですすぎ落とすものです。また、さらに高温の温風で乾燥させたり、高温の温水で洗う除菌コースを搭載しているモデルもあります。毛布や布団、肌着、ぬいぐるみなど、赤ちゃんが触れるものはいつでも清潔に保ちたいものです。ドラム洗乾があれば、いつもでおうちで除菌、ダニ対策ができるのです。
また、赤ちゃんの洗濯物を外干ししたくないという人も多いのではないでしょうか。外干しした場合、砂塵や花粉、排気ガスなどのPM2.5が付着したり、小さな虫が入り込むこともあります。ドラム洗乾ならば洗濯から乾燥までが自動で行えるので、肌が敏感な赤ちゃんにも安心です。衣類の花粉を落とすコースを備えたモデルもあり、夫婦の仕事着などを介して家の中にアレルゲンを持ち込みたくない人に最適です。
なお昨年、ドラム洗乾に子供が閉じ込められて死亡するという痛ましい事故が起きましたが、最新のモデルにはチャイルドロック機構に加え、内側から簡単にドアが開けられる閉じ込め防止機構も搭載されいます。このように、メーカー側でも安全対策が取られていますが、使用しないときにはチャイルドロックを使うなど、ユーザー側も十分に気をつけて使用してください。
多彩な温水コースとナノイーXの除菌効果(パナソニック「NA-VX9900」)
約60℃の温水で洗う除菌コース(白物)や、皮脂による黄ばみを落とす約40℃つけおきコース、約30℃でやさしく洗うおしゃれ着コースなど、多彩な温水コースを搭載しています。さらに、約65℃の温風で約90分加熱後に洗い・すすぎをおこなうダニバスターコースを搭載するほか、パナソニック独自のイオン、ナノイーXによる花粉ケアコース、除菌・消臭コースも搭載。また、洗濯機が洗濯物の量を判断し、最適な洗剤・柔軟剤の量を自動で計量する「液体洗剤・柔軟剤自動投入機能」を搭載するのも大きな特徴です。洗濯するたびに計量・投入する手間がなく、洗剤が多すぎて泡切れが悪い、逆に足りなくて汚れが落ちきれていない、というトラブルを防ぎます。洗濯機が全て自動で洗濯してくれるので、不慣れなお父さんでも簡単に洗濯できます。
AIが汚れの量と衣類の質を見分けて最適お洗濯(日立「ビッグドラム BD-NX120CL」)
AI(人工知能)が汚れの量、洗剤の種類、衣類の布質、水の硬度や水温を見極め、それぞれの環境に合わせて洗濯・すすぎの時間や回数を自動で調整、汚れ残しがないように最適なお洗濯をしてくれます。大きなドラム槽と大風量でアイロンがけの手間を減らす風アイロン機能も人気です。一度、洗い・すすぎをしたあとに50℃以上の温風で20分以上加熱し、再度、水ですすぎ洗いするダニ対策コースを搭載しているほか、温風による消臭・除菌コース、花粉コース、70℃で高温乾燥して臭いの原因菌を除去する除菌洗乾コースも搭載しています。日立「ビッグドラム BD-NX120CL」
洗濯物を外干したくないのなら衣類乾燥除湿機がオススメ
外干ししたくない、または雨の時期に部屋干しの臭いが気になる、でもまだ今の洗濯機が使えるからドラム洗乾を買い替えるまでもないという人には、衣類乾燥除湿機がオススメです。
洗濯物を部屋干ししたときの、あの嫌な臭いは、生乾きによって雑菌が繁殖したためです。濡れている状態が長いほどに雑菌が繁殖しやすくなるため、早めに乾かしてあげる必要があるのです。なので、扇風機の風を当てるだけでは、湿気を含んだ空気を循環させていることになるので不十分。せっかく洗濯した赤ちゃんの衣類に、また雑菌が繁殖しているなんて嫌ですよね。
衣類乾燥除湿機は、部屋の空気から湿気を取り除き、その乾いた風を衣類に当てることで衣類の乾燥を早める仕組み。最近では部屋干し専用の洗濯洗剤も登場しているので、併せて使うとより効果的。さらに扇風機やサーキュレーターを併用すれば、より早く乾かすことができ、部屋干し臭に悩まされることもありません。なお、衣類乾燥除湿機は洗濯物の乾燥だけでなく、押入れやクローゼット、靴箱、お風呂場・洗面所などの湿気取りにも使えるので1台持っていると便利ですよ。
A4サイズのコンパクト設計、バスマットを敷いたまま乾燥(シャープ「CV-J71」)
横幅約30cmと設置面積がA4サイズのコンパクト設計。プラズマクラスター7000により、衣類の生乾き臭や汗臭も消臭します。ルーバーが約45°の角度で下に向くので、バスマットを敷いたまま乾燥できるほか、窓ガラスのサッシやカーペット、押し入れの床などジメジメが気になる箇所にも乾燥風とプラズマクラスターを届けることができます。1日働いたスーツの臭い消しとしても利用できますよ。シャープ「CV-J71」
三菱電機「サラリ MJ-M120PX」
独自のセンサー「部屋干し3Dムーブアイ」が衣類の乾き具合を常にチェックし、湿っている衣類にだけ集中的に送風します。光ガイドで送風の向きが分かるので、今どこに風を当てて乾かしているのかが一目瞭然。乾き残しがないので、嫌な生乾き臭も残りません。約180cmの幅に風を送るワイド送風機能も特徴。部屋サラリモードでも3Dムーブアイが湿気のたまりやすいエリアを見つけてドライ風を送風、壁や窓の結露も見逃しません。三菱電機「サラリ MJ-M120PX」