「ダメ」と言わない育児って?世界中で愛される 『ストッケ』 ノルウェー本社を訪ねて見つけた、豊かな家族のつくり方
暮らし2026.7.15
ノルウェー生まれのトップブランド「ストッケ(Stokke)」。
名作ハイチェア 『トリップ トラップ』 や美しいベビーベッド 『スリーピー』など、素敵な憧れるアイテムばかりですよね。
今回は、そんなストッケのすべてのデザインと開発が行われている、ノルウェーの美しい港町「オーレスン」の本社取材レポートをお届けします!
ストッケ本社のイノベーション部門総括責任者のマーサ(Martha Jørgenvåg)さんが語ってくれたのは、製品に込められた深い愛と、日本のママの肩の荷をふっと軽くしてくれるような「北欧流の子育て論」でした。これから始まる赤ちゃんとの暮らしを想像しながら、ワクワク読んでもらえる内容です。
新しく迎える赤ちゃんのために、最高の家具やベビーカーを選んであげたい―そう願うプレママたちの絶大な信頼を集める「ストッケ」。 今回私たちは、雄大なフィヨルドの海と島々に囲まれた、ノルウェー西海岸の美しい街・オーレスンにある本社オフィスへと向かいました。
取材当日の東京はなんと30度超の真夏日。しかし、ここオーレスンは5月だというのに「まだ冬景色」! 窓の外には素敵な街並みと少し先には息をのむような美しい雪を纏った山と大海原が広がっています。
ストッケの社員の中には、毎日フェリーで島から島へと通勤している人もいるのだそう。そんな自然豊かな環境だからこそ、あの美しく優しい、タイムレスなデザインが生まれたのかもしれません。


始まりは、大恐慌時代の「バスの座席」だった!
案内してくれたのは、ストッケ本社のイノベーション部門を統括するマーサ(Martha Jørgenvåg )さん。まずは、知られざるストッケの歴史から教えてくれました。
「創業者であるゲール・ストッケ氏がこの地で会社を立ち上げたのは、1932年。世界中が大恐慌に苦しんでいた大変な時代でした。人里離れた農場で育ち、幼い頃から自然の木を使って物作りに親しんでいた彼は、わずか21歳で起業したんです。 面白いことに、彼らが最初に目をつけたのは、家具ではなく『バスの座席(シート)』 だったんですよ!」
バスの座席からスタートしたストッケは、職人技と人間工学を追求しながら、家庭用のリクライニングチェアへと拡大。さらに当時としては先進的だった外部デザイナーの起用や、女性の積極的な採用をいち早く行い、業界をリードするブランドへと成長していきました。
『トリップ トラップ』が起こした、子ども時代の「民主化」
そんなストッケが1972年に発表し、育児の常識をガラリと変えたのが、今なお世界中で愛され続けるハイチェア『トリップ トラップ(Tripp Trapp)』です。
【トリップ トラップ誕生のひみつ】
デザイナーのピーター・オプスヴィックは、当時3歳になった我が子が、大人用の椅子に座っている姿をじっと観察しました。子どもにとっては高すぎるテーブルにあごをのせるようにして顔を出し、足は床につかずぶらぶら……。「子どもが心地よく座るためには、大人と同じように姿勢を自由に変えられる『安定した足のせ台』が必要だ!」そう気づいたことが、あの美しい椅子の始まりでした。
トリップ トラップの登場は、単に「座りやすい椅子」ができたというだけではなく、ヨーロッパの育児観そのものに革命を起こしました。「それまでの時代、子どもは大人の言うことを静かに聞くべき存在でした。でも、トリップ トラップのおかげで、子どもは大人のテーブルに席を共にし、大人と『対等(平等)』になれたのです。これを機に考え方が変わったという意味で、私たちはこれを「子ども時代の民主化」と呼んでいます。(マーサさん)
ストッケがもっとも大切にしているコアバリューは、「子どもの発達(Child development)」。 大人の都合でじっと縛り付けるのではなく、椅子のうえでも自由に動き回り、自分で上り下りする。そんな「自由と自立(独立心)」が、自信に満ちた子どもを育てるという、北欧の深い愛のメッセージがこの形に詰まっているのです。


家族の距離をぐっと近づける、愛しい名作たち
1999年には、あのコロンとした楕円形が愛らしいベビーベッド『スリーピー(Sleepi)』が誕生。一般的な四角いベッドが「部屋の壁」に合わせて作られるのに対し、スリーピーは赤ちゃんを家族が囲むことができるように丸い形をしています。キャスター付きでお家の中をどこでも移動できるので、家族のすぐそばに赤ちゃんを居させてあげられます。
さらに2003年には、ベビーカーの常識を覆した『ストッケ エクスプローリー(Stokke Xplory)』(現在は廃盤)を発表。市場にあるどのベビーカーよりも座面を高くした理由は、「赤ちゃんを親のすぐ近くに感じさせてあげるため」。トリップ トラップの「家族と同じ目線で、一緒に成長する」というDNAは、すべての製品に脈々と受け継がれています。
日本のママに知ってほしい!育児に「ダメ」はいらない
今回の取材で、日本の取材班が思わず深く頷いてしまったのが、マーサさんの語る「北欧の子育て観」でした。
ノルウェーでは、子どもが4〜5歳になると、親はただ外のドアを開けて「行ってらっしゃい!」と自然のなかへ送り出します。子どもたちは自分で木をよじ登り、丘を駆け巡り、転んで、たくさん失敗しながら学びます。さらに驚くことに、北欧では冬の寒い日でも、赤ちゃんをベビーカーに乗せたまま、カフェのテラスなど「屋外」で昼寝をさせるのが当たり前なのだそう!
「新鮮な空気を吸わせるためですが、他の国の人からはクレイジーだと言われます(笑)。でも、私たちは子どもを子どもらしくいさせ、たくさんの自由を与えたい。「自分はできる」と思える子を育てるためには、自由に挑戦させ、失敗させる必要があると考えています」(マーサさん)
これを聞いた日本のママスタッフからは、思わずこんな本音が。
「日本の育児環境だと、周囲の目が気になって、ついつい『それしちゃダメ、あれしちゃダメ!』と『ダメ』ばかり言ってしまいがちです。でも、ここでは誰もそんなことを気にしない。すごく気が楽ですね!」
トリップ トラップの足乗せ板が大きく作られている理由。それは、子どもがのびのびと動き回り、時には失敗しても、しっかりと受け止められる「安心の土台」になるためなのです。
生涯、家族の歴史に寄り添う「一生ものの相棒」
今回の取材に同行した日本人スタッフのなかには、すでに中学生や高校生になるお子さんを持つママたちもいました。彼女たちの家庭でも、生まれた時から使っているトリップ トラップを、子どもたちが今でも大切に使い続けているそうです。
「今の若い世代は安くモノを簡単に購入出来、使い捨てしがちですが、赤ちゃんの頃からずっと一緒のトリップ トラップを使い続けることで、娘は『モノを長く大切に使うこと』の素晴らしさを自然と学んでくれました。と日本人スタッフからも感謝の声がありました。
マーサさんも笑顔で答えてくれました。
「トリップ トラップは単なるベビーチェアではなく、ダイニングテーブルを囲む他のどんな素敵なインテリアとも調和する、本物の『デザインアイコン』なんです」
子どもの成長に合わせて形を変え、大人になっても、それこそ人生の最期まで使い続けることができる家具。だからこそストッケでは、椅子の背板にお名前を入れる「刻印サービス」をとても大切にしています。世界にひとつだけの名前が刻まれた椅子は、我が子の人生にずっと寄り添う最高のギフトになりますよね。

取材を終えて:ストッケの温かいカルチャー
ストッケのオフィスは、驚くほど多様性に満ちていて、なんと14以上の国籍のスタッフが一緒に働いています。毎年夏には、みんなで思いっきり仮装して楽しむ巨大なサマーパーティーが開かれるのだとか(今年のテーマは「宇宙」だったそうです!)。
「子どもを家族の中心に置き、みんなで人生を楽しもう」というストッケの温かいカルチャー。 これから赤ちゃんを迎えるプレママの皆さん、ぜひストッケの世界観に触れて、これからの愛おしい日々に想いを馳せてみませんか?
【ストッケについて】
株式会社ストッケ(Stokke)は、1932年にノルウェーで設立された高級ベビー用品ブランドです。子どもと共に成長するハイチェア「トリップ トラップ」が世界的に有名で、北欧らしい優れたデザイン性と人間工学に基づいた高い機能性、安全性、そして親子の距離を近づけ愛着を育む製品づくりで高い支持を得ています。
ストッケ(ブランド)公式ホームページ https://stokke.com
※オンラインストアも掲載する?
公式ストッケオンラインショップ | ストッケ | Stokke® オンラインショップ
