【海外の育児事情】子どもをひとりの人間として尊重する、北欧・スウェーデンのやさしい子育て

暮らし2026.7.15

【海外の育児事情】子どもをひとりの人間として尊重する、北欧・スウェーデンのやさしい子育て

今回は、約2年半前に家族でスウェーデン南部へ移住された先輩ママの体験談をご紹介します。

当時7歳だった娘さんと一緒に、言葉も文化も全く異なる国での暮らしをスタート。驚きや苦労もありながら、日々北欧ライフを楽しまれています。

日本の社会でも参考にしたい文化や、毎日の育児にすぐ取り入れられるヒントがたくさん詰まった「北欧の子育て事情」をお届けします!

 

「子どもにやさしい北欧の子育て」

 私がスウェーデン南部に家族で移住したのは約2年半前、娘が7歳の時でした。これまで日本で過ごしてきた家族3人が突然言葉も文化も全く異なる国に住むことになり、その違いに驚いたり苦労したりしながら、北欧の暮らしを楽しんでいます。

特に子育てに関しては、日本の社会でも参考にしてほしいと思う文化や、個人レベルで取り入れられるヒントがたくさんあります。

大きく分けて、北欧における子育てには2つの特徴があると感じます。1つ目は、「子どもを個人として尊重する」ということ。2つ目は「社会全体で子育てする」ということです。日本でも同様の理念はあると思いますが、ここ北欧ではその考えはあらゆる場所で徹底されています。

  • 子どもを個人として尊重する

ここ北欧は、個人主義の国です。少なくとも私の住むスウェーデンでは、自分の考えを尊重してほしいから、他人のことも尊重します。良い意味で他人に関心がないとも言えます。他人には他人の考えがあり、押し付けることはありません。どんなに小さい子どもであってもそれは同じ。大人と同じように人格と考えを持つ、ひとりの個人と考えます。

【離乳食に順番はない?!】

日本で、離乳食で一番最初に食べるものは?と聞かれたら、ほぼ100%の人が「10倍がゆ」のようなものを答えると思います。生後5ヶ月頃からおかゆ、その次は野菜のすりつぶし、野菜の次はたんぱく質、調味料は不要…など、保健所や産院で習った通りに進めていくのが基本的な離乳食の進め方です。私もそうでした。

ただ北欧では、少なくとも私が知る限り、ある程度のガイドラインはあるものの、比較的自由に各家庭の判断で進めています。その根底にあるのは「その子を見る」ということ。食べたそうにしていたら、あげてみたらいい。うまく食べられなければ出す(出てくる)だろう。泣いて嫌がるくらいなら食べなくていい。大人だって、お腹が空いていない時に食べたり、嫌いなものを無理やり食べさせられるのは苦痛だから。どんなに小さい赤ちゃんにだって意思があり、それは絶対的に尊重されるべきものと考えているようです。

スーパーにもたくさんの離乳食が売られていますが、4ヶ月くらいから食べられるプルーンのピュレや、りんごとシナモンのお粥、6ヶ月頃が対象のビーフストロガノフなど、「大事なのはやわらかいことだけ」という大らかさ。試しにプルーンのピュレを買って食べてみたことがあるのですが、大人でも「甘い!」と感じる味でした。ところ変われば離乳食も変わる。知っていたらもっと離乳食は気楽になったかもなと感じました。

 

【“平均”のない学校教育】

さて現在10歳の娘は、現地の小学校に通っています。日本人は娘だけ。授業はスウェーデン語で、移住した当初はもちろん何ひとつ理解できませんでした。年に2回ある3者面談では、娘は緊張のあまり泣いてしまうほど。

でも面談で担任の先生から言われたことに、私はとても感動しました。「泣いていいのよ」と言ってくれたのです。「泣かなくていいのよ」ではなく。これは大きな違いです。悲しいとき、悔しいとき、怖いとき、泣いていい。これも個の尊重です。親であってもその感情を否定する権利はないのです。いつも無意識に「そんなことで泣かないの」と言っていた自分を省みました。

さらに授業の理解度についても細かく数値化されるのですが、平均と比較することはありません。そもそも「平均点」という数字を見せられたことがありません。比較するのは常に過去の自分。「みて、半年前はここだったのに今はこんなに上がってるよ」と言ってくれるのです。これは娘が日本人だからではなく、誰に対しても同じです。その子が自分のスピードで自分らしく成長すればそれで良い、という考え方にまた感動しました。娘は今では友人と電話でおしゃべりするくらい流暢になりましたが、未だに面談の内容は同様で、過去の自分よりどのくらい成長したかを確認します。

  • 社会全体で育てる

北欧は子育てがしやすいとよく言われます。私も移住して日々それを実感しています。税金が高い分、教育費は公立私立問わず大学まで無料。小学生の娘には、スウェーデンでは鉛筆一本買ったことがありません。ベビーカーは畳まずにバスも電車も乗れますし、育児休暇はパパもしっかり取得します。社会全体が子どもに寛容で、何か「無言の圧」のようなものを感じることがないだけでもありがたいと感じます。共働きが前提なので、保育園に入れないということもありませんし、子どもの看病や通院のために休暇を取ったら国から補助金が出る制度もあります。

【スーパーではバナナ無料!】

そのような社会の仕組みもありますが、もっと小さなレベルでも、お出かけをしやすくする上でありがたいなと感じることがあります。それが、「スーパーでは子どもは無料のおやつがもらえる」という仕組みです。大きなスーパーに行くと「子どもは1つどうぞ」とバナナやパンなどが置いてあって、自由に食べることができます。親子で買い物をしていると、子どもが飽きてグズりがちなのは世界共通。親が夕飯の買い物を済ませている間、子どもにはカートに乗ってバナナを食べていてもらえれば、お互いWin-Winだなと思いました。全てのスーパーで取り入れているわけではありませんが、どうせならバナナが置いてあるところに行こう、と思ってしまうので、スーパーの上手な戦略かもしれません。

 

【あらゆる場所に遊び場が】

スウェーデンでは、大きめの街の郊外には大抵ショッピングモールがあり、週末になると多くの家族が買い物に来るのですが、必ずあるのが子ども向けの室内遊び場です。もちろん無料。年齢に応じた様々な遊具があり、気づいたら娘が汗だくになっていたこともあるほど本気の遊び場です。

また小さい施設でも子ども用のテーブルと椅子があって塗り絵ができたり、図書館などでは電子レンジと食事スペースが併設されているなど、社会全体として子どもとのお出かけがしやすいのがすごくありがたいなと感じます。

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もちろん北欧の社会の仕組みの全てが素晴らしいというわけではないですが、全てを叶えようとして全てがおろそかになるよりは、限りあるリソースをどこに割くべきかという優先順位が明確で、潔いと、個人的には思っています。少なくとも子どもを大切にしよう、育てやすい社会にしよう、という意思を感じるのが北欧です。

 

【ストッケについて】

株式会社ストッケ(Stokke)は、1932年にノルウェーで設立された高級ベビー用品ブランドです。子どもと共に成長するハイチェア「トリップ トラップ」が世界的に有名で、北欧らしい優れたデザイン性と人間工学に基づいた高い機能性、安全性、そして親子の距離を近づけ愛着を育む製品づくりで高い支持を得ています。

 

ストッケ(ブランド)公式ホームページ https://stokke.com

※オンラインストアも掲載する?

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