名作『トリップ トラップ』の名前の由来はあの絵本!? 伝説のデザイナーの素顔と、日本への愛が詰まった「幻の椅子」
暮らし2026.7.15
今回は、プレママの皆さんにぜひ知ってほしい「『トリップ トラップ』という名前に隠された可愛いひみつ」や、伝説のデザイナーであるお父さまの素顔、そして日本のために作られた幻の試作品のエピソードなど、プレママの心がときめくお話をたっぷりとまとめました。
ノルウェー・オーレスンにある、トール・オプスヴィック氏(『トリップ トラップ』デザイナーの息子さん)のプライベートアトリエ訪問。午後のセッションでは、これから赤ちゃんを迎えるプレママの皆さんにぜひ知ってほしい、ワクワクするような名作誕生の裏話や、ストッケのものづくりの魂についてたくさんお話を聞くことができました!

遊びの天才!息子トールさんが語る「普通のパパ」としてのピーター氏
世界中で愛される椅子を作り上げた天才デザイナー、ピーター・オプスヴィック氏。一体どんなお父さんだったのか、息子のトールさんに本音を聞いてみました。
「父は、大人になってからも『子どもの頃のクリエイティビティ』をずーっと持ち続けている、遊びの天才でした。私たち子どもと一緒に何かを作ったり、プロジェクトを立ち上げたりするのが本当に大好きだったんです。 でも、トランプのように『あらかじめルールがガチガチに決められているゲーム』は嫌いでした。常に『なぜこれはこんな形なんだろう?』『もっと別の面白いやり方があるんじゃないか?』と、ワクワクしながら新しいアプローチを探している人でした」(トールさん)
父ピーター氏にとって、デザインスタジオは仕事場ではなく、親しみを込めて「プレイグラウンド(遊び場)」と呼ばれていたそう。 「偉大なデザイナー」としてではなく、いつも同じ目線で一緒に全力で遊んでくれる、ごく普通の優しいお父さんとしてトールさんの記憶に残っているというエピソードに、胸がじーんと温かくなります。
【胸キュン】『トリップ トラップ』という名前のひみつ

プレママの皆さんは、『トリップ トラップ(Tripp Trapp)』というユニークな名前がどうやって生まれたか知っていますか? 実はそこには、北欧のとても可愛い絵本(民話)が関係していました。
「日本でも有名な『三びきのやぎのがらがらどん』という古いお話があります。ヤギたちがカタコトと音を立てて木の橋を渡っていくのですが、その足音がノルウェー語で『トリップ、トラップ、トリップ、トラップ』と響くんです。 子どもが自分で椅子の板をカタコトと一生懸命よじ登っていく音と、そのヤギたちの足音がそっくりだと父がひらめいたことが、名前の由来なんですよ」(トールさん)
さらに、その絵本には「大・中・小」の3匹のヤギが登場します。『トリップ トラップ』も子どもの成長(サイズ)に合わせて形を変えていく椅子。 北欧の優しい寝かしつけのベッドタイム・ストーリーからこの名前が生まれたなんて、これからの育児がもっと愛おしい時間になりそうな、とっても素敵なエピソードですよね。
なぜ真似できない?トリップ トラップに宿る「引き算の美学」
世の中には『トリップ トラップ』によく似た、高さ調節ができる子ども椅子がたくさんあります。しかし、トールさんは「ストッケにしかない圧倒的な強みがある」と語ります。
「他社がどんなに形や機能を真似しても、この椅子に込められた『哲学』だけは真似できません。トリップ トラップは、これ以上ないほどシンプルな形なのに、シルエットを見ただけで誰もが『あ、トリップ トラップだ!』と分かりますよね。 父は、1970年代当時の流行をただ追うのではなく、時代を超えて普遍的に愛される『タイムレス(永遠)』なものを見出すために、ものすごい時間をかけてこの形にたどり着いたんです」(トールさん)
日本の家具職人さんも「これほど単純なパーツだけで、大人の体重(130キロ以上)をしっかりと支え続けられるミニマルな構造は、天才にしか作れない完璧なお手本」と絶賛するほど。 ちなみに、本体を組み立てる「黒い鉄のバー」や「ネジ」は、椅子の印象を引き締める大切なアイデンティティとして、絶対に他の色に変えてはならないというピーター氏の強いこだわりがあるのだそうです。*限定品を除く
【大感動】日本への愛から生まれた、幻の「和風バランスチェア」

座談会の最後、トールさんがアトリエの奥から「まだ世界に20台ほどしか存在しない、特別な試作品」を持ってきてくれました。それは、お父さまのピーター氏が日本を訪問した際に、床の上に直接座る日本の「床座(とこざ)カルチャー」に深く感動してデザインした、幻の「ロースタイル・バランスチェア」でした!
正座のように膝をあてて座るこの椅子、日本の訪問スタッフが実際に座ってみると……
「わぁ!これ、固いフローリングじゃなくて、日本の『畳(タタミ)』の上で使ったら、何倍も優しくて快適な座り心地になります! まさに畳のために作られたデザインですね!」
日本へのリスペクトと愛を込めて、ピーター氏が自らアトリエでプロトタイプ(試作)を作って検証を重ねたという幻の椅子。製品化はされなかったものの、ストッケと日本の絆を物語る、とっても愛おしい宝物を見せてもらうことができました。
最後に:夢のようなセッションを終えて
楽しかったアトリエ訪問の最後には、トールさんたちスタッフの皆さんが、心のこもった生演奏で私たちを送り出してくれました。
『トリップ トラップ』のルーツ。それは、我が子を愛するお父さんの優しい眼差しと、現場の工場で培われた確かな技術、そして日本の文化への深いリスペクトから磨き上げられたものでした。
これから赤ちゃんを迎えるプレママの皆さん。 ただ「みんなが使っているから」ではなく、この温かいストーリーと愛の哲学が詰まった『トリップ トラップ』を、新しい家族の最初の特等席として、ぜひお家に迎えてみてはいかがでしょうか?
【ストッケについて】
株式会社ストッケ(Stokke)は、1932年にノルウェーで設立された高級ベビー用品ブランドです。子どもと共に成長するハイチェア「トリップ トラップ」が世界的に有名で、北欧らしい優れたデザイン性と人間工学に基づいた高い機能性、安全性、そして親子の距離を近づけ愛着を育む製品づくりで高い支持を得ています。
ストッケ(ブランド)公式ホームページ https://stokke.com
※オンラインストアも掲載する?
公式ストッケオンラインショップ | ストッケ | Stokke® オンラインショップ
